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学習データ

授業中のデータ、形成的な流れを読む信号機

授業が終わったあとではなく、進んでいる最中に生徒の反応データを読み、その場で授業を調整する方法を扱います。

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学習データの多くは、事後に見るものです。授業が終わり、単元が終わり、学期が終わってから振り返ります。しかし授業が進んでいる、まさにその瞬間に読むデータは、まったく別の種類の力を持っています。生徒の半数が中心となる問いを間違えたと授業中に分かれば、次のコマまで待たずに、その場でもう一度説明できます。事後のデータが振り返りだとすれば、リアルタイムのデータは運転中のハンドル操作です。

授業中に読み取れる信号

道具が大がかりである必要はありません。即答用のツールが一つあれば十分です。

  1. 即答クイズの回答分布: 中心となる概念ごとに1問ずつ投げ、回答がどこに集まるかを見ます。特定の誤答の選択肢に回答が偏ったら、その誤概念をその場ですぐ取り上げます。 正答率だけを見るのではなく、どの誤答が多いのかも一緒にご覧ください。
  2. 理解度の信号機: 生徒に「分かった・あいまい・つまずいた」をリアルタイムで示させます。赤(つまずいた)が30%を超えたら、進度を止めてもう一度説明します。
  3. 無回答の意味: 回答しない生徒の割合もデータです。沈黙はしばしば「聞いていない」ではなく「ついてこられていない」を意味します。

授業後のデータは次の授業を変えますが、授業中のデータは今この授業を救います。

リアルタイムデータを扱う原則

速い分だけ、慎重さも必要です。思いつきで使うと、かえって授業が揺らぎます。

  • 確認の地点をあらかじめ設計する: 思いついたときに尋ねるのではなく、授業を組み立てる段階で、確認の問い3つの位置を先に決めておきます。 導入・展開の中ほど・まとめに一つずつで十分です。
  • 受け取った回答は、すぐ行動につなげます。回答を集めるだけで進度をそのまま進めてしまえば、信号機はただの飾りになります。
  • 匿名で受け取ります。手を挙げさせると、正直な「つまずき」は隠れてしまいます。全員が分かったとうなずく教室が、いちばん危ういのです。
  • 1問の結果に過敏に反応しません。1問の正答率が低いからといって、計画全体を丸ごと揺らす必要はありません。一点ではなく流れを見ます。

リアルタイムデータを初めて使う先生には、すべてのコマに適用しようとせず、週に1コマだけを選んで確認の問いを1つ入れるところから始めることをおすすめします。慣れてくれば、問いを投げ、回答の分布を読んで次の一言を決めることが、ほとんど無意識にできるようになります。その段階に至ると、先生は黒板を見ながら教えるのではなく、生徒の理解をリアルタイムで見ながら教えるようになります。データが、授業の速さを生徒に合わせる手助けをしてくれるのです。進度表が決めた速さではなく、生徒が実際についてこられる速さで授業が流れ始めれば、遅れてしまう生徒も、先に行ってしまう生徒も、より少なくなります。

まとめ

リアルタイムの学習データの本当の価値は、待たずにその場で授業を直せるという点にあります。即答クイズの回答分布、理解度の信号機、無回答の割合といった単純な信号を、あらかじめ設計しておいた地点で読み、すぐ行動に移してください。データを、授業が終わってから見る成績表ではなく、授業中に見る計器盤にしたとき、1コマの手ざわりが変わります。

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